こんにちは、まさです。
今回はExcelを使うビジネスパーソンの必須スキルとも言えるVLOOKUP関数を解説します。
かく言う筆者も社会人なりたての頃はこの関数に悩まされたものです。。
実務で実際につまづいた経験を元にポイントを絞ってみたので、以下のようなお悩みをお持ちの方は是非見ていただければと思います。
- どんな時に使うのか分からない
- 関数の構成要素が多すぎてよく分からない
- 使うとエラーが発生して困っている
VLOOKUP関数とは
まずはそもそもVLOOKUP関数とは何かについて解説していきます。
VLOOKUP関数の使用シーン
よくある使用シーンとしては大量の列、行を持つテーブル(表)から一部のデータを取り出したいというケースです。
本記事では株式のティッカーに対応する会社名を取得するためにVLOOKUP関数を使用する例をご紹介します。
G3セルにティッカーを入力すると右横のH3セルに会社名が表示されるようにしたい
VLOOKUP関数の構成要素
構成要素 | 説明 | ポイント |
検索値 | 探したいデータ | ・F4を3回押して行のみ絶対参照にする(先頭に$をつける) |
範囲 | 参照元となるテーブル | ・「検索値」のデータが属する列が一番左に来るように、かつヘッダー(項目名)を含めない ・F4を押して絶対参照にする! |
列番号 | 「範囲」の内、何列目のデータを返したいか | 返したいデータが左から何列めに属しているか |
検索方法 | FLASE(完全一致) or TRUE(近似一致) | 基本的にFALSE(完全一致)一択 |
完成すると以下のような式になるはずです。
VLOOKUP関数のポイント
構成要素の説明の中にもポイントを挙げていますが、その理由をそれぞれ解説していきます。
検索値、範囲:絶対参照を設定する
式の汎用性を高める上では絶対参照の設定が必須です。色々書いてはいますが、コピペする際に参照がズレることを防止するというのがポイントです。
検索値:行のみを絶対参照(先頭に$をつける)
行のみを絶対参照にすることで、式の汎用性が格段に高まります。
例えば後でやっぱり「業種」のデータも取りたい…となった時に既に組んだセルをコピペし、「列番号」の数字を変えるだけで「業種」のデータも取ることができます。
逆にこの設定をしていないと式をコピペした際に「検索値」の参照がズレてしまい、エラーの原因になります。
範囲:行・列共に絶対参照
「範囲」については選択→F4を機械的に押下して行・列共に絶対参照を指定するようにしましょう。
繰り返しになりますが、式をコピペして使用する際に「範囲」が絶対参照になっていないとテーブルの参照がズレてしまい、こちらもエラーの原因となります。
検索値の属する列は範囲の一番左に持ってくる
VLOOKUP関数は参照する「検索値」は「範囲」の一番左側の列に属している必要があります。
これはVLOOKUP関数に以下のような弱点があるためです。
具体例には以下の通りです。
「検索値」の会社名は返すデータであるティッカーよりも左側にあるため、エラー(循環参照)となってしまいます。
まとめ
VLOOKUP関数でエラーにならないためのポイントをおさらいします。
- 検索値、範囲:絶対参照を設定する
- 検索値の属する列は範囲の一番左に持ってくる
今回ご紹介したポイントを押さえればVLOOKUP関数のエラーで悩まされることは無くなるはずです!
ではまた次の記事でお会いしましょう。