採用面接の自己紹介で何を話せばいいのか分からない人
「面接の自己紹介って何をどこまで喋ればいいのかな?そもそも自己PRと自己紹介って何が違うんだっけ?採用担当者に響く自己紹介の構成を教えてください」
こういった疑問に答えます。
かくいう筆者ですが、数年前の就職活動で非財閥系総合商社(今の職場)に内定をいただきました。当時の経験を元にこれから色々とお伝えしていければと思います。
本記事の内容
- 自己紹介と自己PRは全く別物!【違いを理解しよう】
- 自己紹介の重要性があまり理解されていない話【周囲との差別化】
- 【具体的な手順で紹介】自己紹介の構成方法
1.「自己紹介」と「自己PR」は全くの別物!【違いを理解しよう】
採用面接で避けては通れない自己紹介タイムですが、何をどれだけ喋ればいいのか分からない方は意外と多いのではないでしょうか。まずは自己紹介と自己PRの違いについてご説明いたします。
自己紹介・・・自分史(バックグラウンド)を語るもの。
「自己紹介」は自分のバックグラウンドを目の前にいる初対面の面接官にいかに分かりやすく、そして簡潔に伝えることができるかがキーポイントです。具体的にバックグラウンドとは、極論を言うと自分が生まれてから、これまでの人生で何を考えて、何をやってきたのかということです。
筆者の場合は小学3年生から続けているスポーツで高校まで全国レベルの実績がありましたが、大学では別のこと(留学)に挑戦したいという思いから、スポーツ推薦を全て断り、一般進学しています。面接の際もこの意思決定の背景についてはかなり深堀されていました。なぜなら、意思決定からその人の価値観や考え方(行動特性)が分かるからです。この行動特性が会社とマッチするかを多くの面接官は見ていると考えられます。
実際に入社してみて感じたことですが、うちの会社はコミュニケーション能力に優れ、個性的な人が多いという前評判通り、気さくでちょっと変わった人(言い方悪いですが笑)が多いです。個人的な意見に過ぎませんが、これは面接官も自分の周囲(社員)と似たような価値観を持った人材を採用し続けているからだと考えています。
自分のバックグラウンド(行動特性)を分かりやすく、簡潔に伝わるかを意識して構成を考えてみましょう。
自己PR・・・自分の性格的強みを語るもの。
自己PR」は自身の性格的強みを具体的なエピソードを交えながら面接官に伝えるものだと考えてもらえると分かりやすいと思います。日本の新卒は、就職活動を始める時点においては仕事に直接活きるスキルを持っていないことがほとんどだと思うので、入社後のポテンシャルをいかに示せるかがポイントになってきます。
一部の面接セミナーや就活本では、「会社の求める人材像を参照して、それにマッチする自身の強みがないか探してみましょう」といった記載があったりもします。が、個人的には言語道断だと考えています。理由は簡単で、皆が同じことを考えているからです。面接を受けに来た人が皆同じようなスーツを着て、言うことまで同じだったら、少なくとも積極的に採りたいとは思われないでしょう。
就活全般に言えることですが、どこで差別化を図るかは重要なテーマです。会社に自分を合わせにいくのではなく、自分という唯一無二の存在をアピールしましょう。自分を無理やり会社に合わせにいって例え入社できたとしても、入社後のミスマッチに苦しむことになる可能性が高くなります。
2. 自己紹介の重要性があまり理解されていない話【周囲との差別化】
面接における自己紹介の重要性は非常に高いです。自分が面接官の立場だった場合、どういうバックグラウンドを持っているのかよく分からない人の話をいきなり聞きたいと思うでしょうか。
筆者が集団面接を受けた時に周囲の学生を見て感じていたのは、自己紹介の内容があまりにも薄すぎる人が圧倒的に多いことです。よくありがちなのは下記のような自己紹介です
「〇〇大学〇〇学部4年の〇〇と申します。体育会アメフト部でキャプテンをしています。ゼミでは企業の経営戦略について研究しています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
どうですか?あまりに普通すぎて逆に何も感じませんか?笑 実はこれ非常にもったいない、残念な自己紹介です。面接官の第一印象を左右しかねる貴重なタイミングでありきたりなことを言っても、1日で何人も同じようなスーツを着た人間と会う面接官の印象には残りません。
逆に多くの就活生が上記のような自己紹介をする中で、自分のバックグラウンドまで伝えることができれば、間違いなく貴方の評価は上がるはずです。
3. 【具体的な手順を紹介】自己紹介の構成方法
上記を踏まえた上で自己紹介の構成方法について伝授します。繰り返しにはなりますが、キーポイントは今までの人生で何をやってきた人間なのかがいかに分かりやすく、簡潔に伝わるかどうかです(イメージは自分史の超要約版!)。
- 名前、所属
- 人生で最も注力してきたこと
- 大学で何をやっていたのか
筆者は就活時に下記の自己紹介をテンプレートにして、時間制限や面接官の雰囲気に応じて長さを調整していました。
「○○大学〇〇学部の〇〇です。私は小学校3年時から現在に至るまで〇〇を続けております。大学入学に際しては複数の大学からスポーツ推薦をいただいておりましたが、怪我の影響もあり、違う分野で新たな挑戦をすべく、〇〇大学に進学いたしました。入学時は社会人チームで〇〇(スポーツ)を続けながら、3年時にはイギリスの〇〇大学に交換留学しておりました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
上記のテンプレートで自己紹介を考えてみて下さい。もちろんテンプレートなので、あくまで参考までにして自分のオリジナルを作っていただければと思います。